山歩きをしようと隣町に行ったら、登山口の近くの民家に土壁造りの物置小屋があった。
昔はあちこちで見かけたものだが、最近は古くなって取り壊したり、建て替えたりして滅多に見なくなった。
そういう意味では珍しく、新鮮な印象があった。
よく見ると、土の色がまだ新しいように感じられ、最近リフォームしたのではないかと思う。
土の上から中まで紐で縫うような補強の仕方も初めて見た。
この紐は、コンクリートでいえば鉄筋に相当するだろう。
土はセメント、稲わらは砂の役目を果たす。
ひび割れが目立つのは、わらの量が少ないためかもしれない。
でもわらが多いと扱いにくくなって、作業性が悪くなる。
勘と経験がものをいう世界でもある。