写真散歩Ⅱ Photoing in neighborhood

午年


 

今年は午の年ということで、最もシンボルにふさわしいものを想像していたらこの作品を思い出した。
「午」が方角で南、時刻では午前11時から午後1時までの正午前後、そして季節では夏至の頃と、草花の成長の勢いがピークに達する事象を意味している。
十二支を動物に喩えるのは、大昔、庶民に親しみやすくするためだったが、動物の「馬」と時の「午」を合体させた姿はベストマッチだと思う。
積もっている雪は「午」の季節ではないが、年の始めの冬ということで…。



 



作品名は「フラワー・ホース」 チェ・ジョンファ(韓国)。
十和田市現代美術館・常設展示
 

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# by giovannibandw | 2014-01-01 20:40 | 文化 | Comments(0)

コスモスはなぜ葉が細いのか?


 

コスモスは丈夫な一年草で、日当たりのよい場所であれば、種子がこぼれて放っておいても毎年咲くようになるという。
一見、繊細で可憐で、弱々しく見えるが、風や雨に倒されても、再び頭をもたげて花をつける。
逆境にあっても健気に頑張る、そんな芯の強さが日本人好みなのかもしれない。
 



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コスモスはキク科なので、元々は中央の黄色い筒状花(とうじょうか)だけの集まりだったと考えられている。
筒状花はそれぞれが5枚の花びらや雌しべと雄しべを持っていて独立して受粉できるようになっている。
つまり、菊やタンポポに似た姿だったわけだが、花びらを持つ必要に迫られて、
8個の筒状花が小さな5枚の花びらを1枚に合体させて伸びていった。
これが舌状花という雄しべと雌しべがない花である。
 



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この舌状花は、もともと筒状花だったものが大きく伸びてピンク色などに変化したもの。
筒状花の5枚の花びらが進化した名残で、コスモスの舌状花の先端には切れ込みがある。
一つの花に見えるコスモスは、沢山の花が集まって出来た「頭状花序」と呼ばれるものだった。
 



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では、なぜコスモスは、わざわざ筒状花を舌状花に発達させたのか?


その理由は、コスモスの花粉を運んでくれるハチによく見えるようになる為である。


そこで、ハチと同じように、紫外線カメラで色々な花を見てみると、確かにコスモスが特に目立って見えるという。
さらに、ピンク色や白色の舌状花の部分をとってしまって、筒状花の部分だけにしてみると、今度は全く見えなくなってしまったそうだ。 
 


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つまり、コスモスは花粉を運んでくれる虫に強くアピールして生き残るために、舌状花を発達させていたのだった。
花びらが内側に湾曲してパラボラ状になっているのは、遠くの色んな角度からの視認性をよくする為と、ハチが花の真ん中に来た時に、紫外線の輝度が最高になって位置を特定しやすくしていると考えられる。


 
 
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さて、タイトルの本題だが、コスモスは他の植物に比べて葉がすごく細い。
同じキク科のキク(菊)と比較しても一目瞭然である。


そのため、コスモスは風の影響を受けにくく台風が来ても倒れない。


そこで実際に、同じ強さの風を当て、何処まで動くかを実験したところ、


キクが8m12cmも飛ばされたのに対して、コスモスは半分の3m94cmだった。


確かに、葉の細いコスモスの方が風に飛ばされにくかったのである。


さらに、葉1枚の表面積が小さいコスモスは、水分が蒸発していく気孔の数が少なく、乾燥にも強い。
 


 


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何故コスモスの葉は、そんなに風や乾燥に強い作りになっているのだろうか。


原産地は中南米のメキシコ。 山脈に挟まれた平均標高1,700mの高原で、


メキシコ湾側から吹く風速10mの乾燥した強風にさらされる土地であった。


つまり、コスモスは葉を細く小さくすることで、原産地メキシコの乾燥と強風から身を守っていたのである。
 


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このように、コスモスはメキシコのやせた土壌が原産地なので、
日本の豊かな土壌で育てると、とてつもなく大きく育つ花だったのである。
日本には世界一大きなコスモスが咲いているという。
その高さ、なんと3m48cm!花も通常の大きさの1.5倍で、直径12cmという驚くべきサイズ。
実は、ギネスブックにも掲載されているそうだ。
 
 



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しかし、一体どういう風に育てたら、こんなに大きく成長するのだろうか?
そこで、育てている方に大きく育てる方法を聞いてみると、なんと「普通に育てること」だと言う。
唯一、手を加えているのは、横に伸びる茎を落とすことと、まっすぐ伸びるように添え木をしていることだけだそうだ。

  



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コスモスに関する伝説 「花言葉 少女の純潔」
 


ヨーロッパの小高い丘の上に可憐で、心優しい少女と病弱な父と2人で暮らしていた。


その丘から続く小さな杜に木こりの青年ヨッシーミの小屋があった。


2人は時々、丘に並んで青い空を見つめながら語り合うだった。


一方、丘を下った賑やかな街には、男らしい肉体に自信を持つ傲慢な猟師のガストンが暮らしていた。
 




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自分に心動かさぬ女性はいないと勘違いしたガストンは、或る日、少女の父が亡くなったのをいいことに無理に結婚を迫ってきた。


少女は身を守るため、一瞬にして可憐なピンクの花に、それをかばったヨッシーミも凛とした白い花に姿を変え、


少女を守り続けた。丘には、白やピンクの花が一面に咲き乱れ、秋風の中、ただ1人ガストンが残された。


2人は互いに姿をコスモスに変え、純潔を守りぬいたのである。
 

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コスモス(Cosmos)の名前の由来については、一般的に、「飾り・美しい・調和・宇宙」という意味があり、満天の星のように輝いて咲くので、そのように名づけられたのではないかといわれている。
しかし、実際のことは命名したホセ・カバニレス神父(マドリード植物園長)にしか分からない。
ひょっとすると、上の写真のように筒状花は五角形の星型をしているので、これを星ぼしに見立てて、「宇宙」をイメージしたのかもしれない。
 
追記:
"cosmos bipinnatus"の、"bipinnatus"は細い葉の形が二度分岐している形状からの植物学の用語である。
つまり、「二回羽状の」という形容詞なのだが、羽状というのはここでは分岐を意味している。
ちなみに、キバナコスモスは"cosmos sulphureus"だが、"sulphureus"は「硫黄のような」という意味で色のことを指している。

 
 
 
 
 
 
 

 


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# by giovannibandw | 2013-11-10 21:43 | 草花 | Comments(0)

蒲(ガマ)


 

ソーセージかフランクフルトのような形のガマの花穂が池に並んでいた。
早いものはそろそろ熟して綿毛が出ている頃である。
何段階かの成長の個体差が観察できた。
 
 



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綿毛が出る一歩手前の成熟した花穂。
 



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穂に亀裂が入って綿毛が飛び出し始めているものもあった。
 



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これから本格的に出始めるところ。
1本の花穂から出る綿毛には約10万個のタネがあるらしい。
 



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すっかり出てしまった様子。
タンポポの綿毛によく似た種がびっしり集まったような感じがする。
量は大きめのワタアメ2つ分はあるような気がした。
 



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毛皮を剥がれた因幡の白兎が、大国主命の指示でこの蒲の穂に包まり、
花粉で止血して傷を治したというが、花粉は穂黄(ホオウ)という生薬で、
実際に血管収縮作用による止血効果がある。
 



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蒲団(ふとん)の「蒲」の字は、昔、蒲の綿毛を寝具に入れたことが由来になっている
手に持った感触は、まさに布団の綿そのものである。
 

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ガマには、蒲、小蒲、姫蒲の3種類があるが、これらは蒲だった。
 



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# by giovannibandw | 2013-10-29 21:19 | 草花 | Comments(0)

アカトンボ

寒くならないうちにトンボを見に行った。
トンボ科アカネ属のトンボ、いわゆるアカトンボは、アキアカネだけを指す場合と、
アカネ属全体の総称として呼ぶことがあるという。
確かに観察してみると、アキアカネの個体数が圧倒的に多かった。
2番目がナツアカネだった。場所にもよると思われるが、
他の種類は、一度は見つかるけど2度目はいないといえるほど少なく感じられた。
 
 
アキアカネ♂。尾は赤いが胸や顔はあまり赤くならない。
胸の模様の微妙な違いでナツアカネと区別できる。
 

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ナツアカネ♂。全身が赤くなり、翅の先の模様は同じだが少し濃い。
  



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ミヤマアカネ♂。全身が鮮やかな赤なのはナツアカネと同じだが、翅の模様の違いで判る。
 

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コノシメトンボ♂。翅の模様が同じノシメトンボはよく似ているが、
赤褐色で色がもっと薄いことでも見分けられる。
 



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# by giovannibandw | 2013-10-22 21:39 | 自然 | Comments(0)

中世の水田跡

地元の新聞のWEBニュースで、中世時代の水田の跡が発見されたとあった。(以下引用)
 
青森県八戸市南郷区島守の「沢代」と「巻」の2カ所に、日本で農村が形成された鎌倉時代後期のものとみられる水田跡が残っていることが3日までに、東北芸術工科大(山形県)の研究グループの調査で分かった。全国で中世の水田跡が確認されているのは、共に文化庁の重要文化的景観に指定されている岩手県一関市本寺地区(旧骨寺(ほねでら)村)と、大分県豊後高田市の田染荘小崎(たしぶのしょうおさき)地区だけ。学術的に裏付けられれば、南郷区島守が3例目となる可能性が高く、専門家は「日本の農村の成り立ちを知る上で、歴史的にも非常に貴重だ」としている。(引用終わり)
 
鎌倉時代後期というと1300年頃で、今から700年前になる。
当時の領主が書いた古記録の記述から判明したという。
ではなぜ今まで判らなかったのかというと、記録には地名が「すまもり」と平仮で書かれていて、それが何処を指すのか不明だったとのこと。
この集落は「しまもり(島守)」なので、一致しないと考えられていたようだ。
ところが、研究者が地元の人の話を聞くと、「しまもり」が訛って「すまもり」と呼ばれていて、当時は発声のまま記述されていたことになり、一気に解明が進み謎が解けたというわけである。
 
「沢代」地区の水田。今は普通の田んぼと変わらない。
川のほとりだが、昔は川からではなく湧水を引いて利用していたようだ。
 

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「巻」地区。こちらは田んぼはなく、畑や牧草地になっていた。
  
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高台から俯瞰した様子。
左端が沢代で、右下が巻になる。
  
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# by giovannibandw | 2013-10-17 22:13 | 文化 | Comments(0)


写真はイメージの多面体  身近なシーンの新たなインプレッション

by Lucian
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