我が家の白黒猫のジョバンニは、2010年5月に連れてきて以来9年間、いちども寝姿を見せたことがなかった。
ひょっとしたら本当に寝てないんじゃないかとずっと疑ったほどだった。
朝な夕なにいつも起きていて、寝ているように見えてもずっと目を開けていたからだ。
人が寝ている深夜早朝は不明だったが、仮にその時間帯だけ寝ていたとしても、猫にとっては睡眠不足になるはずだ。
そういうわけで、寝ている現場を押さえるまでは信じられなかったのである。
先日、椅子の上で布に顔を押しあてて仮眠する姿をついに目撃した。
わずか数十秒足らずだったが、目を閉じてじっとしていたのは入眠のプロセスに入ったことを意味するのは間違いない。
自分史的には、出逢って9年目の快挙といえる出来事だった。
しかし、その後、再び見ている時に寝ることはなくなった。