小岩井農場に立ち寄ったので、放牧している羊を見てきた。
ふと遠い昔の記憶が刺激されて、幼い頃、すぐ隣の農家で羊を飼っていたのを思い出した。
当時は羊とは言わないで、めんよう(綿羊)と呼んでいたので、子供の頃は「めんよう」という名の動物だと思っていたのだった。
昔の農家は米や野菜だけでなく、豚や羊も飼うのが普通だったようだ。
化学繊維が今ほど普及する前は、羊毛は貴重な収入源の一つだったと考えられる。
群れの中に痩せたのが数匹混じっていたので、遠くだと子羊のように見えた。
でも実際には、毛を刈り取られた後らしい。
この日は気温が5度くらいで風も強かったので、かなり寒く感じられた。
毛のない羊もさぞかし寒かろうと思えるのだが、皮下脂肪が厚いので大丈夫とのこと。
毛刈りの場面に立ち会えるかもしれないと思っていたが、タイミングが合わず見られなかった。
黒い顔の羊は初めて見たような気がした。
足と顔と耳が黒く見えるが、皮膚全体が黒いということだろう。